おもちゃばこ

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⑤ハリーポッターと不死鳥の騎士団

出廷

夏休み中、ハリーはダーズリー家の近くを歩いているときに、ダドリーと一緒にディメンター(吸魂鬼)に襲われます。

ルーピン先生から学んだ守護呪文で追い払いますが、再び「学校外における未成年の魔法使用禁止」の法律に背いたとして退学通知を受け取り、出廷を命じられます。

 

法廷では、魔法大臣のファッジや役人のドローレス・アンブリッジたちが、「マグルの世界にディメンターが出たなどありえない。ハリーは嘘をついている」と主張。

退学においやられそうになりますが、ダンブルドアが現れ、「魔法省の管理下にあるディメンターがなぜマグル界にいたのか、誰かに仕向けられたとしか思えない」と弁護し、無事にハリーは無罪判決を受けます。

しかし大臣はヴォルデモート復活の話となると、絶対に復活したことを認めようとしません。

ハリーはダンブルドアにお礼を言おうとしますが、いくら呼び掛けてもダンブルドアは振り向きもせず行ってしまいます。

 

コントロールできない怒り

この頃ハリーは、なんだかイライラしていました。額の傷が痛んだり、突然わけもなく怒りが込み上げてきたりするのです。

ヴォルデモートが犯行を行っている現場を、真実のまま夢で見るということも増えてきました。

ヴォルデモートの復活を間違いなく目の前で見たのに、狂言だという人が少なくないばかりか、同じグリフィンドール生にさえそう思われたりもしています。

 

不死鳥の騎士団

新学期直前、ハリーはロンたちと集合するためにシリウスの家にいくと、何やら大人たちが集まって会議をしています。ロンの両親に、ルーピン先生、シリウスまでも。

状況を知りたがるハリーに、「まだ子どもだ」と隠したがるロンの両親に対して、親代わりとなるシリウスは、「ハリーは知るべきだ」と主張します。

ヴォルデモートが復活したいま、状況はどんどん悪くなる一方。いつか必ず訪れる全面対決の日に向かって、大人たちは「不死鳥の騎士団」として戦いに備える必要があるというのです。

 

魔法省がホグワーツへ干渉

新学期にホグワーツに戻ると「闇の魔術に対する防衛術」の教授には、マッド・アイ・ムーディーの後任としてドローレス・アンブリッジが就任していました。

彼女はピンク大好き太っちょおばさんですが、その中身は魔法省から派遣された正真正銘の役人。魔法大臣の臣下で、魔法省の力を武器に権力を振りかざします。

魔法省の役人がホグワーツ来たということは、魔法省がホグワーツに干渉しようとしているということだ、と聡明なハーマイオニーはハリーたちに教えます。

 

今までこの学科では魔法の杖を使って実技を学んでいたのに、アンブリッジは理論だけ勉強させようとします。

「ヴォルデモートが復活したというのに、戦う術を学ばないなんて」とハリーは刃向かいますが、アンブリッジは「あなたたち子供のことなんてだれも襲いません。ヴォルデモートが復活したなんて嘘はやめなさい」とハリーに罰を与えます。

そう、魔法省はヴォルデモートの復活を一貫して認めないのです。復活の様子をハリーしか目撃していないのをいいことに、ハリーの証言を嘘だと言い張ります。

ハーマイオニーは、今のアンブリッジの授業が無意味で、実情を考えれば正しい実技の防衛術を学ぶ必要があると述べ、十数人の生徒を集めてハリーに教わることを提案します。

(ハリーが使える守護呪文は、3年生の時にディメンターに襲われてからルーピン先生の個人授業を受けて習得したもので、かなりレベルの高い魔法。)

皆はそれに賛成し、「ダンブルドア軍団」と名乗って定期的に集まっては自主練習を始めました。

ハリーの初恋の相手、チョウ・チャンも練習に参加しており、クリスマス前の練習終わりには二人だけ部屋に残り、初めてのキスも経験しています🙈

 

不吉な正夢

ある日ハリーはまた夢を見ました。

ロンの父親アーサーが魔法省の中で蛇に襲われているのです。(ハリーはこの時は隠していましたが、夢の中でハリーはその様子を傍観していたのではなく、蛇自身としてアーサーを襲っていました。)

これまでの正夢から、今回も夢で見たことと同じことが現実に起こっているに違いないと思ったハリーは、飛び起きてダンブルドアに伝えました。

アーサーのもとに救助が向かってことなきを得ましたが、やはりハリーの見る不吉な夢は現実に起きていることだったのです。

 

ハリーの謎の夢は、ヴォルデモートとの奇妙な繋がりによるものだと考えられました。

この繋がりにヴォルデモートの方が気がつけば、ハリーに見せたい偽物の夢を見させたり、逆に向こうがハリーを通じて対決に備えた騎士団たちの情報をも見られてしまうことになる、と危惧したダンブルドア

ハリーに、専門家のスネイプから「閉心術」の個人授業を受けさせ、相手が入り込むのを防ぐことを覚えさせようとします。

 

余談ですが、そんな授業の中でスネイプの記憶を覗いたハリーは、尊敬していた父親が学生時代にスネイプを虐めていたことを知ります。だからスネイプはこんなにハリーを嫌っていたと知るのでした。

 

アンブリッジの暴挙

アンブリッジは魔法省の権力を良いことに、自分が気に入らない教師を勝手に解雇したり、好きに校則を作り続け、気に入らない生徒に好きに罰を与えたりして多くの生徒や先生から嫌われます。

 

そんなある日、ダンブルドア軍団のうちの一人が真実薬(真実を全て喋ってしまう)を飲まされて、アンブリッジに秘密の実践練習活動がばれてしまいます。

あろうことかそれはチョウでした。ハリーはこれであっけなく破局。切ない…

 

ダンブルドアは責任を取る形で校長職を辞めさせられ、アンブリッジが代わりに就任します。

 

その日のうちに、ロンの双子の兄たちフレッドとジョージが校内を箒で飛び回り、たくさん花火を撒き散らして、アンブリッジを怒らせて(=他の先生と生徒を喜ばせて)自主退学します。

 

魔法省での決戦

そんな騒ぎの中、ハリーはシリウスが拷問されている夢をみました。

そこは魔法省。たくさんの予言玉(全ての人物に関する予言が込められている水晶のようなもの。しかし、本人しか手に取れないため、他人に関する予言は聞けない。)が置いてある部屋で、正確にどの区画かもハリーは夢から理解しました。

シリウスを助けるためハリーは魔法省に向かい、ダンブルドア軍団も付き添います。

 

ハリーたちは魔法省の予言部門に到着し、夢で見た場所へ急ぎますが、いざその場所についてもシリウスはいません。混乱するハリーたちのまわりには、いつのまにかデスイーターたちが集まってきました。

 

さっきの夢は、ヴォルデモートがハリーを誘き出すために見させた偽物の夢だったのです。恐れていたことがついに現実となってしまいました。

 

ヴォルデモートは「予言」を求めていたのです。ハリーに関する予言はハリーしか手にできないため、なんとしてでもこの場に連れてくる必要があったのでした。

 

ハリーは友人たちを人質に取られて仕方なく予言玉をデスイーターに手渡しますが、玉はその後の戦いで壊れてしまい、誰も聞くことはできませんでした。

 

ハリーたちはデスイーターと必死で戦いますが、明らかに戦局は不利。

途中で現れた不死鳥の騎士団が次々とデスイーターたちを撃退していきますが、戦いの中でシリウスはいとこのベラトリックス・レストレンジ(ヴォルデモートの最強の腹心)に殺されてしまいます。


そしてついにヴォルデモートが姿を現しハリーを攻撃しますが、ここも遅れて現れたダンブルドアの援護を受けて難を逃れます。

 

大臣をはじめ、魔法省の役人たちが現れたところでヴォルデモートは姿を消しますが、最後の一瞬、はっきりと役人たちはその目でヴォルデモートを見て、復活を信じざるを得なくなりました。
ヴォルデモートは逃したものの、ハリーは信用を取り戻しダンブルドアも校長に復職します。

 

ハリーは愛に包まれている

ここ最近ハリーの中に巣食っていた怒りの感情や、わけもなく近しい人たちを攻撃したくなってしまうような感情は、ヴォルデモートの一部がハリーの中にいたからでした。

 

心を支配されて苦しむハリーは、自分を愛してくれる人たちの愛情や友情を思い出します。初めて知った、シリウスとの間の家族愛のようなものも。

ヴォルデモートは知ることのない愛という感情。自分は知っている。

赤ちゃんの時に両親から受けた愛。ロンとハーマイオニーといつも笑っている日々。ハグリッドやダンブルドアや、そんな大人たちが注いでくれる愛。息子のように可愛がってくれたシリウスとの絆…。

それを理解した時、ハリーはやっとこの長く悩まされて続けた負の感情を克服しました。