おもちゃばこ

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⑥ハリーポッターと謎のプリンス あらすじ・ネタバレ

スネイプの破れぬ誓い

汚い貧民街にあるセブルス・スネイプの家の中で、スネイプはベラトリックスに言われ、その妹のナルシッサ(ドラコ・マルフォイの母親)と、破れぬ誓い(破ると死ぬ)を契り、ダンブルドアを殺すと約束しています。

 

ルシウス・マルフォイが過ちをおかした(予言玉を壊してしまった)ため、ヴォルデモートは見せしめとしてルシウスの子ドラコにダンブルドア殺害という彼にはできないだろう任務を与えたのです。失敗すればマルフォイ一家は皆殺し。

ナルシッサはなんとかして免れたく、ドラコを助けるようスネイプに依頼したのです。

 

もともと闇の人間なのか、正しい人間なのかわからないスネイプでしたが、雲行きが怪しくなってきます。

ハリーたちは年々疑いを強めていきますが、ダンブルドアはなぜか全幅の信頼をおいています。

 

ヴォルデモートの分霊箱の秘密

ハリーは6年生になり、一年間ダンブルドアの個人授業を受けることになります。

ヴォルデモートが復活した今、刻々と近づく決戦のときに備え、先の長くないダンブルドアは、ハリーにヴォルデモートを倒すために多くのことを教えておかなくてはならないというのです。

「ヴォルデモートは死を最も恐れていて、死を避けるために魂を分割している、おそらく7つに。魂を分割するには殺人を犯さなければならない。分けた魂は分霊箱に入れる。

つまり、6つの分霊箱を壊してから彼自身を倒せば彼は死ぬ。逆に、分霊箱を壊さずに彼を殺そうとしても、彼は死ぬことはない。

これまで、分霊箱を探して壊す仕事をダンブルドアがしていたが、今後はハリーにも手伝って欲しい。」と。

 

すでにハリーは無意識に1つ壊していて(2巻秘密の部屋で最後にバジリスクの牙を突き立てて壊したトム・リドル(=ヴォルデモート)の日記のこと。)、ダンブルドアも1つ壊しました(ゴーント家の指輪。トム・リドル自身の叔父の所有物だったが殺害して我が物にしていた。)。

 

ダンブルドアはこの指輪を破壊した際に右手に呪いを受けてしまい、スネイプが魔法で呪いを片手に留めてくれますがそれでもゆっくりと命にも影響するらしく、ダンブルドアはこの先が短いことを知ります。

 

あと4つ、何が分霊箱なのかつきとめ、探して壊すため、二人はヴォルデモートの過去を探るべく古い「記憶」を調べたりと努力します。自分の魂を入れるからには、思い出深い縁の品を選ぶはずだからです。

 

半純血のプリンス

ハリーは、魔法薬学の教科書を学校で借りることになりました。その教科書は昔の卒業生のお古でかなりボロボロでしたが、よく見ると、教科書よりも正しい薬品の作り方や、その人の発明した呪文などが書き込んでありました。

持ち主の名前は「半純血のプリンス」。

一体誰のことなのかハリーは周囲の人に当たりますがわからないまま。謎の持ち主を訝しみながらも、魔法薬学の授業では書き込みに従って薬品を調合しては教授に褒められる、ということを繰り返していました。

 

忍び寄る影

ホグワーツでは、ダンブルドア殺人未遂事件が何度も起こります。

ダンブルドアへのプレゼント」として何者かから預かった物に毒や強烈な魔法が仕掛けられている、という事態。

ダンブルドアの元に届く前に、品物を預かった関係のない人間たちが巻き込まれていきます。

何かが起ころうとしているようです。

 

デスイーターの父親を持つマルフォイもデスイーターになったに違いないと疑うハリーは、マルフォイを怪しんで尾行を続けます。

人気のない廊下で、怪しい会話をするスナイプとマルフォイを見つけますが、なかなか決定的な証拠を得られないまま。

「手伝わせてくれ、君の母上と約束した。」と追いかけてくるスネイプに「これは僕がやらなくてはならないんだ」とイライラした様子で止まることもせず振り切るマルフォイ。追い詰められている様子です。

 

そんな中、ハリーは、ひとり咽び泣くマルフォイを目撃してしまいます。ハリーに気づいたマルフォイと決闘になり、ハリーはついにずっと試してみたかった、半純血のプリンスの本に書き込まれていた魔法「セクタムセンプラ:敵に使う」を試します。すると、マルフォイは身体中が裂けて血を流して倒れたのでした。

 

ハリーたちは知りませんが、この時、「必要の部屋」(これまでも何度か登場しました。ハリーたちがダンブルドア軍団の練習部屋として使っていた部屋です。)の中で、マルフォイが古いキャビネットを修理していました。

 

ヴォルデモートの知られざる過去

ハリーはダンブルドアとの授業で、ヴォルデモートの過去を探りました。

 

純血主義のヴォルデモートですが、本人は半純血。純血の母とマグルの父の間に生まれましたが、母は妊娠中に父に捨てられ、マグルの孤児院でトムを出産すると同時に死んでしまいます。

マグルの孤児院で育ったトムは、生まれながらに持つ魔法の力を思いのままにし、他の孤児たちをいじめたり、物をとりあげたりしていました。

そんなトムが11歳になる年、若きダンブルドアホグワーツへの入学を知らせにきます。

魔法界の存在を知り、晴れてホグワーツ生となったトム。スリザリンに組み分けされると、在学中に既に闇の魔術に興味を持ち始め、分霊箱の作り方を学ぶのでした。

また、両親の情報のなかったトムは自分の家系についても調べ、母が純血の魔法族であったという事実にたどり着きます。半純血でありながら既に純血主義に目覚めて、秘密の部屋を開いてマグル出身の学生を殺したことは2巻で知られている通り。

また、在学中に叔父を殺害し、指輪を奪って分霊箱としていたこともわかります。

 

卒業後、トムはマグルであった父方の名前を捨ててヴォルデモートと名乗り、史上最も恐れられる魔法使いとなるのです。

愛を知らないとはこういうことだったんですね。

 

ヴォルデモートにとって、マグル界から自分を魔法界へと連れ出し、唯一の家となったホグワーツはとっても大きな存在。分霊箱はそんなホグワーツにゆかりのある品と考えられました。

 

分霊箱を探す旅へ

ある日、ダンブルドアはまた分霊箱の1つの場所を突き止めたので一緒に来て欲しいといいます。それはホグワーツの創設者の一人、サラザール・スリザリン縁の品であるロケット。

 

ただし、一緒に行くからにはいかなる場合にもダンブルドアの命令に従うこと。もしもダンブルドアが自分を見捨てて帰れといえばそれに従うこと、と約束させられました。

不安を隠しきれないながらもついていくほかないハリー。

 

なんとか隠し場所へたどり着きましたが、ロケットを手に取るには魔法のかけられた水を飲み干さないといけないよう。

ダンブルドアは、「この水を飲むと私はおかしくなるだろうが、私がなんと言おうとも、必ず最後まで飲ませ続けなさい」とハリーに命じます。

実際に水を飲み始めると、ダンブルドアは途中から泣いて水を拒み出しますが、ハリーは断腸の思いで約束を思い出し、なんとか最後まで水を飲ませ続けてついにロケットを手にします。

 

ダンブルドア殺害

危ない目に遭いながらもなんとかハリーは弱ったダンブルドアと共にホグワーツへ帰還しますが、その瞬間、待ち伏せしていたデスイーターに囲まれてしまいます。

マルフォイが修理していたキャビネットは、もともとツインで、一つのキャビネットに入れば、相方のキャビネットの置いてあるところに行けるというもの。それを使ってホグワーツ内にデスイーターたちが入り込んだというのです。

 

ハリーはダンブルドアの指示通りに透明マントを着ていたので気づかれませんでしたが、デスイーターに周りを固められたマルフォイがダンブルドアに杖を向けます。

マルフォイは武装解除呪文を唱えてダンブルドアの手から杖を吹き飛ばしたものの、手も震え、どうしても死の呪文を唱えられずにいました。

そんなマルフォイにかわってダンブルドアに杖を向けたのはなんとスネイプ。

 

最後に「セブルス、頼む」と言うダンブルドアに、スネイプは冷酷にも躊躇らうこともなくアバダケダブラの呪文を唱えます。

目を疑うハリーの目の前で、ダンブルドアスネイプに殺され、塔の上からそのまま落下していきました。

 

勝ち誇った顔で、城に火を放ちながら走り去っていくデスイーター達。
ハリーは透明マントをかなぐり捨て、逃げるスネイプたちを追いかけます。

「卑怯者!ダンブルドア先生はあんなにお前を信頼していたのに!」とスネイプに罵詈雑言を浴びせ、半純血のプリンス呪文:セクタムセンプラを使ってみますがよけられてしまいます。

 

半純血のプリンスとはスネイプのことだったのです。(スネイプもまた母親が純血の半純血で、母親の旧姓がプリンスという苗字だったそうです。王子という意味ではなかったんですね。)

 

もうホグワーツには戻らない

ダンブルドアと命がけでとってきたスリザリンのロケットの分霊箱は、偽物にすり替えられていました。

ダンブルドアは何のために死んでしまったんだ、とやるせなくなるハリー。

その上、本物をまた探し出さなくてはなりません。


ハリーはダンブルドアの葬儀のあと、もうホグワーツには戻らない(生徒としては)と決心します。

どっちにしろホグワーツはもはや安全な場所ではなく、ダンブルドアがハリーに託した仕事をやり遂げるため、分霊箱を探す旅にでることにします。

一緒に行くよ、というロンとハーマイオニー

 

3人は、あと1年間を残すところで、学生生活とは永遠に別れを告げることになります。

つまり、ホグワーツが主な舞台となるのはこれが最後。