おもちゃばこ

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『中学聖日記』② 聖と晶のストーリー(ネタバレ)・感想

聖と晶、そしてそれをとりまく周りのみんなの恋愛。まずは主役のおふたり、聖と晶から。

以下ネタバレです。

 

◇聖と黒岩晶

最初は、聖から見て晶はただの問題児。それが段々好意を示してくるようになり、婚約者もいる聖は普通に迷惑がっていた。

それも、教えてもいないのに携帯にメッセージが届いたり、運動会で使った鉢巻が車のミラーに掛けられていたり、運動会中に手を引かれて密室に連れ込まれたり。(けっこう怖い💦)

でも、いつのまにかそんな晶を異性として気になり始めた自分に、聖はもう気づかないふりができなくなっていく。

 

街の花火大会の日、晶から聖へ「終わった後、神社で待っています」と一方的にメッセージが入る。携帯の番号なんて知らないはずなのに。

晶は(るなから半ば強要されて)るなと花火大会へ行っていた。一方の聖は教員たちとともに見回りをするため、仕事として花火大会に参加。見回り中に、るなと二人で歩いている晶を目撃した聖は、「なんだ黒岩くん、岩崎さんと付き合ってるんだ。私への言動に変な意味はないんだ、よかった」とほっとすると同時に、ざわざわとする落ち着かない心を必死で抑えようとしていた。

 

いよいよ花火大会が終わり、教員たちはまとまってバスで帰ることになっていたが、晶からのメッセージがひっかかっている聖は悩んだ挙句、出発したばかりのバスを停めて降り、晶に会いに行く。

同様に、るなを振り切った晶もまだ会場に残っており、二人は海辺で再会。

ついに自分の気持ちを認め「先生なんて呼ばれる資格ない」と泣く聖。晶は聖にキスをする。

気づけば最終バスは発車したあと。海辺で片方の靴をなくした聖に晶はサンダルを貸し、二人は手を繋いで歩いて帰宅。

そこに勝太郎と晶の母が現れ、二人は無理やり離れさせられ、全てを失う。

聖は婚約破棄となり、中学校も当然クビ。

晶も、無理やり聖と引き離した母を許せず、母の手に負えなくなり知人宅に預けられることになって転校した。

 

〜3年後〜

聖は、教員仲間を頼って一人県内の奥地に引っ越し、小学校で副担任として出直していた。晶はまだ知人宅に住みながら、県一番の高校の3年生になっていた。

ある日ひょんなことから聖の居場所を聞いた晶は、すぐさま飛んでいき、その日のうちに会いにいくが、そこでたまたま聖を訪ねて来ていた元婚約者の勝太郎に会い、聖が晶のためにすべてを失ったことを聞かされる。

 

一方、小学校で、母親からネグレクトを受けている生徒を救おうとする聖。それに気づいた母親の逆襲により、聖が未成年淫行で前職をクビになったことが公になってしまい、聖はまたしても教職を追われることになる。

 

そんな中、最初からずっと聖に想いを寄せていた同僚の野上先生は、聖の過去を知りながらも聖を支え、包み込んでくれていた。そんなまっすぐで温かい野上先生の思いを受け入れ、2人は付き合うことになるが…

(でもわかるよ、野上先生は背高くてイケメンの同僚。優しくて、過去の秘密を知ってなお、大丈夫です、と抱きしめてくれる。だけど好きにはなれないのよね。

スペック完璧でこんな良い人いない、こんな人が自分を好きと言ってくれるなんて!と思っても、好きになれないものはなれないし、良くない相手に惹かれてしまったら、「なんであんなやつ?」と言われても好きなものは好き。)

 

ある夜、晶から「さようなら」と電話が来る。電話はすぐ一方的に切れたものの、背景の音から場所を特定した聖は、晶のもとへ駆けつける。

晶は、生き別れになっている父のいる山江島へ向かう船に乗るところだった。聖も追いかけて船に乗ったところで船は出港してしまう。

島に着き、聖は晶を父の元へ送り届けて帰ろうとするが、もう帰りの船はないことを知らされる。

仕方なく島に一泊することになるが、宿に向かう途中でどしゃぶりにあい、聖は道から転げ落ちて足をくじき、動けなくなってしまう。しかし、聖が行方不明と聞いて捜索に来た晶に無事発見され、雨が止むまで2人は近くの小屋に避難する。

そこで、どんなに離れようとしても心惹かれてしまう苦しさを聖はうちあける。「黒岩くんが好き。好き。」そして2人は口付けを交わす。

 

しかし、急に置き手紙を残して家出した高校生を、母は全力で探していた。そして聖と晶が一緒ということがバレ、聖の母にまで連絡がいき、翌朝晶とともに船で帰京した聖を、激怒した聖の母が待っていた。

 

ついに晶の母は法的手段に出て、二度と接触しないようにと念書を書かせる。

(この母はほんと怖いしタチ悪い。これが姑なんて絶対嫌だから晶とは結婚できないな。

うちの晶に…!という前に、自分の息子は自分でコントロールしなさいよ。息子が先生を追いかけ回してるというのに🤷‍♀️)

 

そして再び職を終われた聖はいよいよ日本を去り、タイで日本語の先生をすることを心に決めていた。

 

〜5年後〜

最後のシーンでは、タイで夕陽を見ている聖の後ろから社会人となった晶がスーツ姿で現れる。

母が聖に書かせていた念書を晶は聖に返却し、2人は力強く抱き合うのだった。