18世紀フランス。
フランス革命により、市民の手で処刑されたフランス王・王妃夫妻:かの有名なルイ16世とマリーアントワネット。その居城であったベルサイユ宮殿は、栄華を極めたフランス王室の象徴ともいえる贅の限りを尽くした宮殿、庭園などの敷地が、恐るべき規模で残されています。
パリからもほど近く電車やタクシーで用意にアクセスできるため、フランス旅行では必ず訪れたい観光地です。
ざっと宮殿内をまわって庭園も行き先をしぼってぱっと楽しむなら半日でも可能でしょう。
【入場までの注意】
最寄り駅を出たら右へ。おみやげ店沿いに歩いて大通りに突き当たったら左折。
そうすると広大な敷地の入り口にルイ14世の像が見えてきます。
太陽王と呼ばれたルイ14世はフランス王室の栄光のまさに絶頂期を生きた王でしょう。女好きでも有名で、中でも娼婦出身の愛妾デュ・バリー夫人は最後までルイ14世の寵愛を受けて多大な国費を浪費した建物や宝石などの贈り物を施され、王族とも対立するほど宮廷内でも権力を握っていました。ところが、天然痘で急逝したルイ14世が死の間際、懺悔のためにデュ・バリー夫人の国外通報を命じ、王室どころかフランスからも追い出されることとなりました。
この時、急逝したルイ14世がデュ・バリー夫人に贈るために作らせてたという前代未聞の大きさのダイヤモンドの首飾りが、のちの首飾り事件(※)の引き金となります。崩御後に即位したのが孫のルイ16世で、妻のマリーアントワネットとともに、フランス革命で断頭台の露と消えますが、ルイ16世自信は妾も持たない質素で誠実な王であったといいます。
※首飾り事件とは
出荷前に注文主ルイ14世が急逝したため、首飾りを持て余した宝石商がマリーアントワネットに購入を依頼するも、あまりに高価で断られた。しかしジャンヌという一般女性が詐欺を働き、あたかもマリーアントワネットが購入したかのように装って首飾りを手に入れたという事件。いつまでも支払いがなされないことに業を煮やした宝石商が宮廷に乗り込んだことで事件が発覚したが、宮廷司祭までもが巻き込まれた大きな問題で、実際にマリーアントワネットは無関係であったが、贅沢な王室に対する国民の不満を助長するものとなり、フランス革命が起きる一因となったといわれている。
話がそれてしまいましたが、入場はだいたい大行列。
左前方に入り口があって、逆L字に長蛇の列。行くなら朝一に限ります。入口では空港のようなX線の荷物チェックがあって、因みに食べ物はカバンの中に入れておけば大丈夫ですが、食べ物のみではビニール袋等に入ってても持ち込めません。
また、説明書きは全てフランス語なので、しっかり知りたい場合は音声ガイド必須です。
ランチは、敷地内にたくさんあるレストランやカフェ(特に庭園にはホットドック程度の軽食のフードトラックのような気軽に買えるお店もあります。)か、あらかじめ買ってくるなら必ず鞄に入れてきましょう。ミュージアムパスなら何度でも入退場できるので外で食べてきても良いかもしれません。
因みに宮殿敷地外の「いかにもパリ」なおしゃれレストランでは、ランチ一人1800円程度でした。
【宮殿内】
いろいろな絵画や展示、王様の寝室……こんなに柄が派手な部屋では目が疲れて眠れないのでは?と思うほど。
豪勢なシャンデリアに天蓋のついたベッドやソファー、装飾品で縁取られた鏡や壁画、しっかりとした柄の絨毯。
天井まで余すところなく豪華な天井画が敷き詰められているところがやはり中世ヨーロッパだなあと感じます。
↓でもやはり有名な「鏡の間」は格別ですね。左右の壁は一面鏡ですが、古いためかぼんやりとしか映らないのです。そこがまた歴史を感じてよいですね。
【庭園】
庭園はめちゃくちゃ広いです。ほんっとうにめっちゃくちゃ広いです。
冬だったので噴水は水が出ていませんでした。残念。
こんな感じ。
地元の人が犬の散歩をしていたり、ランニングしていたり。なんておしゃれなんでしょう。
湖にはボートがたくさん浮かんでいます。地元の学生(?)が競艇用のボートを担いでいたりもしました。
この湖を超えてさらに右斜め前の森を抜けたところにマリーアントワネットの離宮があるんです。
等身大(?)で見ると気が遠くなりそう。
離宮まで往復徒歩はなかなか根気がいります。有料ですが敷地内を走る小さなバスや、自分で運転もできるカートのようなものも借りられるので使うと良いかもしれません。
上品なピンクの大理石がおしゃれでした。実はルイ14世が愛妾の一人であるポンパデュール夫人に作ったものだそう。
マリーアントワネットが、王宮での謁見の仕事などに飽き飽きして、少人数のお気に入りの貴族だけを呼び、離れて暮らしたというこの建物。中はこじんまりしてていい感じでした。宮殿ほどきんきらきんに輝いていなくて、でも白が基調でドアノブなどが金だったり、青を基調とした部屋とか、黄色とかピンクとか、そんな部屋がいくつか。
その宮殿のまわりには広い庭がありました。マリーアントワネットが本当の農民を住まわせて畑を耕し家畜を育てさせ、疑似農村生活を楽しんだという庭です。
高級な調度品で埋め尽くされた宮殿も美しいですが、あの宮殿の中でドレスで着飾った毎日を過ごしていたら、疲れてしまうのかもしれませんね。
贅沢ではないけど、おうちらしい屋根があって豊かな自然に囲まれた、こんな素朴な生活にあこがれるのもわかる気がします。
建物の中には立ち入れません。
大きな池のまわりに農家っぽい家が5つほど離れて立ってて一つの小さな村みたい……いや、というよりはディズニーランドの一角みたいなイメージだったでしょうか。
しかし農家の家の中身は立派な調度品だが用意されたそうです。
それから愛の神殿。
マリーアントワネットが恋人と会っていたといわれているところです。お相手はベルサイユのばらでもお馴染みのフェルゼン伯爵でしょうか。
庭園には、カフェやお土産屋さんがたくさんあります。お土産は、マリーアントワネットグッズがたくさん売っていて、女性へのお土産にはとても素敵です。紅茶やポプリや石鹸、ペンなど、気軽な小物もたくさん売っていて、お店の雰囲気がとてもかわいいので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。