おもちゃばこ

旅行とか、映画とか、好きなものを自己満足程度ですがシェアできたらいいなと思っています!

初🇬🇧単身留学の記録(2度目の留学)

【はじめに】

さて、初めての海外留学は高校生で経験した2週間でしたが、今回書きたいのは大学1年生の春休みに行った1か月半のイギリス語学留学です。

 

これまでの人生で、自分が大きく成長したイベントとしては、やはりオーストラリアの初留学(別の記事に書いています!)、そして同じくらいこの留学もなのです。というのも、まだ二度目だったのはもちろん、初めての単身海外だったからです。

前回は初対面とはいえ日本人学生たちと日本人教諭の引率までついてグループツアーのような側面がありました。

それに対してイギリスの語学学校に一人で申し込んだ今回は、出国から帰国まですべて一人。ですからただの2度目の留学ではなく、前回とはまた違った発見がありました。

 

 

まず、羽田で見送りの家族と別れ、飛行機に乗りました。

空港では迎えに来てくれたタクシーに乗ってホームステイ先まで。(送迎サービスはオプションです。頼まなければ自力で公共交通機関で向かいます。)

タクシーの運転手さんが話す、初めてのイギリス英語が思っていたよりも聞き取りづらくて焦ったのを覚えています。天気の話くらいしかしなかったのに。

 

ホームステイ先は学校から徒歩20分のところにあるイギリスらしい典型的な2階建ての可愛いおうちでした。マザーと6歳のシスターの2人暮らしです。リビングには暖炉があって、本当に薪をくべて火を起こしているのを初めて見ました。

 

語学学校は、週単位で新入生・卒業生がいます。

初日はその週から入る学生たちだけ集められて、クラス分け試験と、町のwalking tour、みんなでランチがありました。ヨーロッパ人が多いのですが、英語が母国語ではない外国人同士の友達が初めてできてなんだかすごく嬉しかったです。

翌日からクラスに入るのですが、週に2回は午後が選択授業でした。私は映画学を選びました。ほかにイギリス文化学とか、音楽学とかありましたが、普段の授業に比べてかなり発展的で難しかったです。

因みに金曜は午前のみ。

放課後や週末のイベントが充実していて、週一でconversation club at pubがあるほか、毎日social programmeという参加自由のイベントがあります。

散歩ツアーや学校でmovie nightなどのほかは有料のイベントが多いのですが、それぞれが母国の料理を作って持ち寄るinternatonal food partyや遠足、lazor fusion、仮面舞踏会、afternoon tea、週末には泊りがけの旅行までありました。

 

さらに、毎週卒業していく学生たちは、最後の週末に自分の仲良しを招いてfarewel partyを開くのが恒例行事となっていました。

どんどん広がる友達の輪がありがたかったなあ。

 

【英語を上達させるには】

①とにかくしゃべる。口をはさむ。

頭で翻訳したり、頭で文を完成させてからしゃべろうとすると、たいてい次のトピックに移っています。だから私は、言いたいことがあったらとりあえず"I think..."などと口をはさむようにしていました。この人なにか話すんだな、と止まってくれるし、沈黙の時間を作らないようにというプレッシャーも相まって言葉が出てきます。

 

何でもいいから人としゃべる。文法や筆記の勉強なんて日本でもできる。英語のシャワーの中で話すことこそが留学の醍醐味です。

私の場合はホストマザーが常勤でシスターは預けられていたので、いつも帰宅すると家は真っ暗、私の夕飯がテーブルにぽつんと置かれていて、家族が帰ってくるのは20時ころでした。寂しさはもちろん、せっかくのホームステイで会話ができないのはもったいなさすぎる!と思ったので、とにかく友達を作って、毎日出かけることにしていました。誰でもいいから英会話をすることが大切なのです。話す内容はなんだって良い。

だから毎日寸暇惜しんで、放課後はカフェへ、そこからレストラン、パブを梯子して友達とお喋りしていたのは、ものすごく英会話の上で役立ちました。

相手も非ネイティブなのでリスニングの勉強には微妙ですが、少なくともスピーキングは磨かれました。

 

②絶対に日本語は使わない。

留学先で日本人で集まってしまったって、よく聞く失敗談ですよね。

それは私もどうしても避けたくて、それがイギリスを選んだ理由の一つでもあります。

そういう人って、親に無理やり行かされている人が多い。国としてはフィリピンとかアメリカとかに多いのかな。

パンフレットに各学校の日本人比率が載っているので参考にするとよいと思います。

イギリスは日本人が少なくて有名。遠いし値段も高いからかな?ヨーロッパの人がとても多いです。

13人のクラスに日本人は私を入れて3人、学校全体には5人でしたが、たった一度として、単語さえも、誰も日本語を使うことはありませんでした。

やはり同じ考えの人が集まるのでしょう。

ただ日本人なまりの英語は理解しやすいので、いないほうが勉強には良いですけどね。

でも、一人ではるばるイギリスに来た初日に日本人がいた安心感は計り知れないものでした。たとえ日本語は話さなくとも。

 

日本との連絡も、絶対に電話はしないと決めていました。文字は打つけれど。本当は完全に英語脳にしたくて英語の日記をつけていたくらいだから日本とのメッセージのやりとりもしたくなかったけれど、さすがに無理でした💦

その効果を感じたのが1か月目。クレジットカードトラブルでどうしても日本人に連絡しなくてはいけなかった時のこと。トラブル内容をさんざんイギリスで友人たちに英語で説明していたからだとは思いますが、電話でいきなり日本語で説明しようとしたときに、単語が一つどうしても日本語で出てこなくて英単語を使ってしまったのです。たった1か月でかぶれたフリしているように聞こえるかも😢ですが本当にでてこなかったのです。ちょっと嬉しかったり😊(笑)

 

【留学前・留学中に自分で決めた目標】

①問題が起きたら、どんなに時間をかけても自力で解決する。他人に相談はしても、他人にやってもらわない。

これは前回の人生初留学で感じたことからです。あの時、一人見知らぬ環境になげだされれば自分は何一つできないのだと学びました。

引率の先生やホストマザー等まわりの「大人」にたくさん助けてもらって、自分が成り立っているのは日本の両親や先生たちが陰で支えていてくれているからだと初めてそのありがたさに気づきました。しかし同時に、だからっていつまでも甘えているわけにはいかないとも思ったのです。

そこで今回の留学では、と心に決めました。

 

②悩みがあったら口にする。友達でも誰でもよいから話してみる。

本当に些細な悩みも、単身海外ではたくさんあります。そんな小さな悩みを、ふと相談してみるんです。先生でもいいし友達とランチの時に軽く話してもいい。

なかなか良い答えをもらえたりします。

仮にそうでなくても、思考を言葉にするだけで英語の勉強になります。

 

③たったの5週間なので、睡眠時間を削ってでもイベントには参加する。

これは、「留学中はお金のことは何も考えないでいいから、好きなだけ使いなさい」と言ってくれた親のおかげです。(買い物って意味ではないですよ!)

放課後や週末にあるsocial programmeが有料なので、「高いから今週はやめようかな」なんて思わず全部参加していらっしゃい、ということです。

おかげで、予定が許す限りのイベントに参加しました。

それに加えて寸暇惜しんでクラスメイトとバーに行ったりもしていたから、もう毎日眠くて大変でしたが、朝から晩まで先生や友達と話し、結果、この短期間でありながら英語が本当にしゃべれるようになったと思います。難しい話とかはもちろん厳しいですが、日常会話はもうすらすらできるようになっていました。

本当に感謝です。

実際、留学なんてお金的にも時間的にもそうそうある経験ではないので、せっかくならけちけちせずに貴重な機会を最大限に活かせると良いですね。

 

④毎日英語で日記をつける。

普段日記はつけませんが、初留学の時、配られた日記帳に毎日英語で日記をつけていたのが想像以上に良かったので、今回も実行しました。

語彙力も増えるし、あとから振り返って思い出にもなるし。

毎日あったことだけじゃなくて、語学学校で隣のクラスの◯◯君が気になるとか、そんなことまで書いてました…🙈💦

 

【楽しかった思い出たち】

日本では実家から大学へ通っていた私。当時は未成年で門限もあり、通学時間も長かったのであまり夜遅くまで遊ぶこともありませんでした。

しかし18歳成人のイギリスではもうお酒も飲めますし、ホームステイ先でも完全に大人として扱われていました。

最初のホームシックさえ乗り越えた後は、放課後も週末も友人と毎日のように遊びました。全員語学学校の徒歩圏内に住んでいたこともあり、夜遅く、時には明け方までパブやナイトクラブでおしゃべりに興じました。ナイトクラブなんて初めてです。休みの日にはcity centreまで行ってショッピングやボーリング。これがいわゆる想像していた大学生活なのでは!?

 

最後、自分のfarewel partyは悲しい反面少し楽しみだった。自分でレストランを決めて誘う人を決めて声をかけて電話で予約までして。

港町だったので海の見える世界料理のバイキングに行きました。

二次会では、早めに帰る子たちとは永遠にお別れなのか、と泣いてしまったなあ私。

 

【つらかったこと】

・ホームステイ先が冷たかった。留学生の受け入れには慣れているようだったけど、あくまで家族ではない感じをすごく感じた。

・極寒。雨が多い。霧もひどい日は目の前に来るまで車も見えないほど。

・日本とはちょうど朝晩が入れ違い、連絡がとりにくい。ホームシックの時は辛かったけど、でも日本と離れるという意味では良いことかも。

 

【嫌な思いをしたことも】

パブに入ろうとしたら、「アジア人はパスポートがないと入れない」と言われた。

ヨーロッパ人がEUだから、というのはまだ理解できても、ではヨーロッパ人か否かを外見で見分けているのか、という疑問が解消されず、めちゃくちゃに怒りながら歩いて帰りました。

だって、見た目はアジア人でもヨーロッパ籍かもしれないし、白人でもヨーロッパ人とは限らないでしょ?これって人種差別じゃない!?

 

ナイトクラブでは横入りと間違えられたこともありました。随分並んだ先に2か所受付があるのですが、奥の受付が開いたと思って行ったら見間違いだったのでまた列に戻ったところ、「あなた横入りするのね?」と後ろにいたブロンドのお姉さんに睨まれました。だけど即座に英語で今の状況を説明できなくて、「私はあなたの前にずっといました!」となんとか返したものの、信じられないわぁとでもいうように大きく目を見開いて首を横に振られました。自分の英語力の低さもあってすごく悔しい思い出。

 

教室に世界地図が張ってあるのですが、日本海”Sea of Japan” の of Japanのところがマジックで黒塗りされていたのを見たときは血の気が引きました。過去の誰かがやったのでしょうが、日本を嫌いな人もいるという事実を突きつけられたようでドキッとしました。

 

【トラブルも自力で解決できる】

日本から母が小包を2つ送ってくれたのですが、いつまで経っても届きません。放課後一人で郵便局に行って問い合わせたところ、謎の関税がかかるとのことで、それを支払うまで配達されないことになっていたようです。(言ってくれなきゃわからない。)

やたら高かったのですが無事受け取りにも成功しました。

 

帰国1週前の週末に語学学校の友達とフランスへ旅行することになりました。

その時、飛行機のチェックインがうまくできなかったのですが、informationに行って自分で状況を説明し、無事チェックインができました。

 

さらにフランスからイギリスへ戻る時には、日本への帰国間際だったために、「最近、帰国直前の再入国でビザ延長を狙う人が多くてね。入国許可を与えられないかもしれないわ」と言われ大ピンチに陥りましたが、無事に交渉の末イギリスへ帰ってくることができました。

 

この1か月を経て、数々のトラブルに見舞われ、乗り越え、英語にも自信がつき、もう海外でも自力でなんでもできるかもな♪という自信がつきました。

初留学の時の、「なんでもできると思っていたら一人では何もできなかった。」という気づきから3年が経ち、当時の教訓を心にとめての単身留学を経て、今度こそ、勘違いではない、正しい自信がついた気がします。